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平成29年度全国大会の開催

平成29年度大会・総会は、平成29年10月27日(金)、28日(土)、29日(日)の3日にわたり、滋賀大学経済学部彦根キャンパスにて開催されます。

  名称:日本保険学会平成29年度大会
  主催:日本保険学会
  開催期日:平成29年10月27日(金)~29日(日)
  大会委員長:久保英也(滋賀大学)
  会場:滋賀大学経済学部彦根キャンパス
     http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/ipc/access/

今大会の開催趣旨

 2014年の学会監事の指摘を受け保険講座数の減少や保険学の地位の低下に対し、組織の活性化や若手会員の育成に向け個別教員や各組織は努力してきました。しかしながら、2016年9月末の大学教員研究者285名のうち、将来学会を支えるであろう40歳未満の会員数はわずか54名(全体の2割)と現在の主力の同50~65歳の会員数90名の60%(同比率を若手充足率と呼ぶ)に過ぎません。それは、たとえ今後10年間にわたり保険学、保険法のポストを他分野からの浸食からも守り抜いたとしても、約半数のポストに今の学会員が付くことはないということです。
「若手を育成しろと言われても育てる若手がいない」との声を、時折耳にいたしますが、その直感を数字は冷徹に表しています。
とりわけ、本学会の大学教員会員の7割を占め、研究活動の国際化と分野のボーダレス化により優秀な研究者を分野や国を問わず採用する「経済・商学分野」の現状はより厳しいものがあります。ただ、若手研究者層が薄いという点では、法学分野も法科大学院シフトなど状況は同じです。
 また、地域的には、関西部会はここ5年間で大学教員全体に占める在籍シェアを3.3ポイント落とし、かつ若手充足率が同42%と低いことから現状では反転も難しい状況です。
 このような状況を勘案し、若手会員の育成に向けた具体的な取り組みを加速、もしくは抜本的対策をすぐに講じる必要があります。

 その一つの方向は、例えば、

(1)既に学会内の若手研究者数は限られているため、「学会をオープン化」することにより、①隣接学会の研究者、②実務家、③留学生、④保険ゼミ生などから会員候補者を取り込む。
(2)大学研究者と学会支援組織の情報共有を一段と高め、若手研究者の「導入」と「育成」を一貫して支援する「インキュベータ制度」の導入。
(3)実務家会員の底上げを図るため、①研究者、研究分野情報の提供、②戦略的共同研究、③実務家の論文投稿支援などを行う。


などであろうと考えます。

 まずは、この深刻な事態を学会の理事だけではなく全保険学会員が共有し、その打開策を真摯に議論し、そして、実際に行動を起こす契機とするシンポジウムと大会運営とを以下の通り行いたいと思います。

(A)シンポジウムのテーマは、「今、学会の存続をかけた若手研究者の育成」
(B)大会運営:若手育成の一手段である学会のオープン化と会員増を企図し、同時期に滋賀大学で開催される日本リスク研究学会大会との連携運営を行う。

 

大会プログラム  (※)は日本リスク研究学会と連携

 

第1日 10月27日(金)

16:00~16:45 資料館見学ツアー(伊藤忠商事、丸紅の源流である近江商人資料11万点)
17:00~18:30 連携プレセッション(※)「学会はこうなって欲しい」

 

第2日 10月28日(土)

8:30~9:20 モーニングセッション(※)

「海外ジャーナルへの投稿のために-保険学における国際的な研究報告の観点から-」
 大倉真人(同志社女子大学)

10:20~11:40 招待講演

「韓国保険学会の持続成長戦略」 
 司会者 肥塚 肇雄(香川大学) 
 報告者 金 憲秀(KIM Hunsoo:順天膷大学)、成 周昊(SUNG Jooho:慶熙大学)
 通訳者 李 芝姸(東洋大学)

13:10~16:15 シンポジウム

「今、学会の存続をかけた若手研究者の育成」
 司会/久保英也(滋賀大学)
 ①「シンポジウムの方向と学会の現状(問題提起)」
  報告者:久保英也(滋賀大学)
 ②「保険業界が学会に求めること」
  報告者:村田 毅(三井住友海上)
 ③「自然科学・社会科学をリスクで繋ぎ、若手育成」
  報告者:新山 陽子 日本リスク研究学会前会長(京都大学)
 ④「状況の最も厳しい関西部会の取り組みと法律系の課題」
  報告者:今井 薫(京都産業大学)

16:20~17:20  招待講演 テーマ

「FinTech革命が保険監督、保険業界に与える影響」
 報告者 井上俊剛(金融庁総務企画局信用制度参事官)

 

第3日 10月29日(日)

9:00~11:15 学会連携特別セッションと自由論題

(1)連携特別セッション(※)
 「われわれは近時のエマージング・リスクにどう向き合うべきか」

 座長:吉澤卓哉(京都産業大学:日本保険学会会員)
 報告① 岸本 充生(東京大学:日本リスク研究学会理事)
 報告② 平井 祐介(経済産業省資源エネルギー庁:日本リスク研究学会会員)
 報告③ 重原 正明(第一生命経済研究所:日本保険学会理事)(人リスク)
 報告④ 石原 康史 (東京海上日動:日本保険学会会員)(財産リスク)
(2)自由論題(経済・商学系)
 座長:丸山高行(住友生命)
 報告① 「大型M&Aを活用した損害保険会社のグローバル戦略」
 報告者:鈴木智弘(信州大学)
 報告② 「Fintecを用いた国民年金の未納率改善に向けた対応」
 報告者:盛林亮介(宮崎製鋼)
 報告③ 「天候デリバティブを利用した積雪リスクマネジメントの提唱」
 報告者:伊藤晴祥(国際大学)
(3)自由論題(法律系)
 座長:遠山 聡(熊本大学)
 報告① 「第三者によるモラルリスクと実質的当事者の確定」
 報告者:板東大介 (弁護士)
 報告② 「第三者のためにする生命保険契約における権利の調整」
 報告者:桜沢隆哉(京都女子大学)
 報告③ 「生命保険契約・自殺免責にかかる法制と解釈
      -ドイツ法制、フランス法制からの示唆-」
 報告者:土岐 孝宏(中京大学)

11:20~12:25 ポスターセッション

ポスタービューイング(※)
 ポスターを前に若手報告者と参加者全員が対話
 ポスター作成要領
 ポスター発表申込書(個人会員用)
 ポスター発表申込書(賛助会員用)

13:00~15:40 共通論題

「自動運転が引き起こす保険業界の変貌とその対応」
 はじめに 司会/石田 成則(関西大学)
 ① 急進展する自動運転の現状と課題
  報告者:福島正夫(日産自動車)
 ② 自動運転の成否を握る地図システムのリスクガバナンス
  報告者:三徳 昭弘 (ダイナミックマップ基盤企画)
 ③ 自動運転が保険業界に与える影響
  報告者:池田 裕輔(東京海上日動)
 ④ 自動運転車の法的責任と保険法
  報告者:肥塚肇雄(香川大学)